徘徊を防ぐカギ

カギは防犯だけが目的ではありません。
もちろん、防犯という側面が大きいのですが、その他の利点を活かしてカギを活用する例もあります。

例えば、お年寄りの深夜徘徊防止です。
認知症を患った人などは夜間に外に出てしまうことがあります。近隣の住民に迷惑をかけたり、行方不明などの心配もありますので外には出さないようにしたいです。
そのためにカギを活用するのです。

内側から勝手にカギを開けられないような仕組みにすることで徘徊を予防することができます。

例えば、電子錠などは便利です。
設定すれば内側から開けられなくすることができます。ロックの設定を解除しないと内側から開けることができなくなるのです。

また、ドアの内側からでもカギを使わないと開けられないタイプにするのもいいかもしれません。
カギをしっかり管理しておけば勝手に外にでられる事がなくなります。徘徊防止にも役立ちますし、サムターン回しを防ぐという意味でも効果的です。

暗証番号をプッシュして開けるタイプのものもあります。これは電気錠と違って電気式じゃないので工事など不要で手軽に取り付けることができます。
緊急時には暗証番号じゃなくても解錠することが可能というものです。

また、お年寄りのいる家庭ではお年寄りでも簡単に使えるカギを、と希望することも多いです。
古い鍵はバリアフリーへの配慮がなく、使いづらかったりします。
電子錠などは使いやすくてだれでも簡単に使えるようなものが増えています。

閉じ込められる

家の中に子供が閉じ込められてしまって外から開けられなくなってしまうことがあるそうです。
たとえば、こんなケースです。
マンションのベランダでお母さんが洗濯物を干しています。
小さな子どもは部屋の中で遊んでいましたが、お母さんが外に出ているので一緒に外に出ようとします。しかし、お母さんは部屋の中が寒くならないように窓を閉めていました。
子供は窓を開けようとします。しかし、開け方がわからず、拍子で窓のカギをロックしてしまうのです。

お母さんは洗濯物を終えて部屋の中に戻ろうとしますが、カギがかかっていて開けられません。窓をとんとん叩いてあけてとお願いしますが小さな子供にはそれがわかりません。
お母さんに会えなくて一人で心細くなり泣いてしまいます。お母さんもベランダで途方にくれてしまう・・・といった具合です。

隣の部屋に人がいれば大声を出してなんとか助けを求める事ができます。しかし、部屋にカギがかかっていたらお隣さんでもどうすることができません。鍵屋さんを呼んでもらって開けてもらいましょう。

家だけではなく、車に子供が閉じ込められてしまう事例もあるそうです。車にカギをおいたまま、ちょっと外にでたつもりが、ドアを閉めてしまったり、子供が内側からロックしてしまったりして外から開けられなくなってしまうのです。

抜けなくなる

毎日使っているカギが突然使えなくなったりしたらとても困ります。
カギのトラブルとして鍵穴からカギが抜けなくなるというトラブルがひとつ挙げられます。
力づくで引っ張って抜こうとしてもなかなか抜けなくなってしまうのです。
無理に引き抜こうとしてシリンダーを壊したり、カギが折れてしまうこともあります。

シリンダーにささったままカギがおれてしまうとシリンダーを新しいものに交換するしか方法がなくなってしまうかもしれません。

このようなトラブルには前兆のようなものが必ずあります。
例えば、カギをシリンダーにさした時にグラグラガタガタとした感触がしてカギがなかなか抜けなくなるといったことです。これはカギが壊れている証拠です。
このように抜けにくくなるのはカギが古くなっていて変形しているためにおこるものです。
こういった変形したカギをそのまま無理に使い続けると余計にシリンダーが壊れてしまいます。

カギの動きが悪いな~と感じたらシリンダー専用の潤滑剤を使用してください。ちょっと使うだけでも鍵穴のすべりがよくなります。
しかし、大量に使ったり、専用ではない機械油などを代用したりすると却ってホコリを貯めこんでますます故障してしまいますので注意してください。

金庫

金庫を家に置いているというご家庭も多いと思います。
重要な書類や印鑑などを保管するために使っていることが一般的です。
しかし、稀に、家庭用金庫に大金を保管していることもあるそうです。
銀行に預けたほうが安全なのになぜわざわざ家で保管しているのだろう、と思ってしまいますが、手元においておきたいという人もいるのかもしれません。

金庫の鍵を紛失してしまうと大切な金庫を開けられなくなってしまいます。
カギを紛失した場合は金庫の鍵穴から鍵の形に削って整形して新しいカギを作成します。
カギが出来上がったら次はダイヤルを合わせて開けます。

ダイヤルの番号がわかっていたら問題はありませんが、カギもなくして番号もわからないというケースもあるのです。
また、覚えていたと思ったら実は違う番号で開かなかったということもあるのです。

そういうときはダイヤルをすこしずつ回していって番号を探し当てるのです。
ダイヤルを回した時の音や感触で番号を探し当てるそうです。
金庫に聴診器をあてて音をきいて探る、というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、実際の鍵屋はそこまでしなくても手の感触で当てられるのだそうです。

メーカーによって開けやすいものと難しい物があるそうです。クマヒラというメーカーの金庫は開けにくく、通常よりも時間がかかることがあるそうです。